HOME > 生きること骨髄移植
~公栄住宅社長 木村公一が、48歳で高校生に骨髄を提供した愛の物語~
今までも様々な人助けの活動はしてきました。
学校を卒業後、今の仕事につながる「大工」になったのも、人の暮らしの基となる「家」を作るという、人の為になる仕事であると感じたため。
何故か私は、「人助け」や「人の為になる」というテーマが常に心の中にあったのです。
そしてある時、NPOの手続きをしに行った先に置いてあった、骨髄バンクドナー登録のパンフレットがにふと目に飛び込んできました。
気付いた時には、私はそれを手に取っていました。
そして手続きを終えた帰り道では、そのパンフレットに記載されていた連絡先に連絡していました。
まるで吸い寄せられるように…。
ドナー登録してすぐ、私の髄液と適合する患者さんがいる事を知らされ、私は髄液を提供し、その患者さんの命を救う事ができました。
タイミング的にも、私がその時にドナー登録しなければ、その患者さんの命を救えなかったそうです。
結果として一人の命を救うことができた事に喜びを感じましたが、それと同時に、骨髄移植というものの現状の厳しさを痛感させられました。 骨髄移植という問題に直面した方でないと知ることはないのでしょうが、骨髄の移植と一言で言っても、一筋縄にはいかない事ばかりで、骨髄移植をする為に、ドナー側も30日位の入院が必要であったり、肉体的な負担もかかったりするのに対し、骨髄バンクからの支援にも限界がある為、現状として(救うべき)自分の家族に骨髄の移植が必要になった時、ドナー登録する人がドナー登録全体の90%という、非常に厳しいものなのです。 さらに今の日本の医学的な要因もあり、費用も高額なのです。
その現実を知った時、何しなくては、助けてあげなきゃと思いました。
今までも様々な人助けをしてきましたが、これだけ骨髄移植の厳しい現実を知ってしまうと、どうにかしなくてはという想いや、中途半端な行動だけではダメだと感じていました。
そんな事を考えている時に、ライオンズクラブや倫理法人会や宅建協会、そして教育委員会等、おつきあいのある様々なところから、私の骨髄移植の体験について是非、講演をしてほしいという依頼がくる様になりました。
講演のきっかけは外からの依頼でしたが、同時に私はこの厳しい現状について多くの人に知ってもらいたいと思う様になったのです。
そしてその想いは、講演を依頼してきたお付き合いのある方々の協力を得て徐々に大きくなり、私自身もこの現状を何とかしようという気持ちから、この体験を本にし、売上を出して、その売上のお金を全て、命を助ける基金に使ってもおうと考えたのです。
この体験をより多くの方に知ってもらいたいと強く感じ、多くの方々のご協力をいただきながら、体験を記した本を執筆しました。
本の売り上げは全て骨髄移植推進財団に寄付できる様、執筆しながらも並行してそれらの手続きを進めてきました。
皆さん、どうかご協力下さい。
本をお求め下さい。お読みになり、今の骨髄移植の厳しい現状を知って下さい。